SEO対策とは、「Search Engine Optimization」の略で検索エンジンに対してWebサイト（記事）を最適化させ、検索結果で上位表示させることを指します。
ブログ運営やWebライターとして活動していると、当たり前のように利用される言葉ですが、その意味や正しい対策を理解している人は以外と少ないです。
今回は、SEO対策について基本的な概要から具体的なSEO対策方法について初心者目線で詳しく解説してきます。
これから、SEO対策に力を入れていきたいと思われている方は、是非参考にしてみてください。
SEO対策の基本概要
SEO対策とは
SEO対策とは、Webサイトや記事などを検索結果で上位表示させるための対策を指します。
具体的には、Googleなどの検索エンジンの評価基準に合わせて記事の内容を変更していきます。SEO対策によって、記事が検索結果の上位に表示されると、Webサイトへの集客数の増加や認知度の向上が期待できます。
アフェリエイトサイトなどであれば、広告リンクへの流入を得られるため、収益化へ繋げることができます。
また。企業サイトなどであれば自社の認知度向上に繋がります。
そのため、ブログ運営やWebタイターにはSEO対策を意識した記事作成が重要視されます。
SEO対策の基準となる検索エンジンは？
SEO対策を行う上で、Googleの検索エンジンを基準に行います。
| 検索エンジン | シェア率 |
| Google Chrome | 65.14% |
| Safari | 18.82% |
| Edge | 4.11% |
| Firefox | 3.3% |
検索エンジンには、Googleや Yahoo、Safariなど様々な種類が存在しますが、シェア率を考えるとGoogleを選択するのが最善であると言えます。
検索連動型広告（リスティング広告）との違いは？
検索結果で上位表示させる方法として、リスティング広告という手法も存在します。
SEO対策は、検索エンジンに評価されることによって上位表示される仕組みなのに対し、リスティング広告は、広告費を支払うことで上位表示される仕組みになっています。
| リスティング広告 | SEO対策 | |
| ①検索表示順位への効果 | 費用を掛けて持続する | サイト品質で持続する |
| ②スピード性 | 早い | 遅い |
| ③費用 | 有料 | 無料 |
一時的に上位表示は可能ですが、持続させるには多額の費用を必要とします。また、記事自体がユーザーにとって有益でないとサイトからの離脱してしまうため、上位表示させる本来の目的は達成することはできません。
あくまでも、一時的に上位表示させユーザーの目に触れる機会を増やせる程度に考えましょう。
具体的なSEO対策の手法とは？
SEO対策は、「ユーザーの検索意図に合わせて記事を最適化する」ことが重要視されます。
検索エンジンは、独自の評価基準で「ユーザの検索意図に合致しているか」を判断し、一致しているものから順に検索結果へと表示していきます。
SEO対策の種類は？
検索結果上位表示を目指すために取り組むべきSEO対策には、3種類存在します。
下記の順でSEO対策を実施していくことがおすすめです。
「コンテンツSEO→内部SEO→外部SEO」
| 1.コンテンツSEO | 2.内部SEO | 3.外部SEO |
| ユーザーの検索意図を考慮した記事作成 | サイト内のリンク構造 | 外部に引用される高品質の記事作成 |
| オリジナル性の高い情報の発信 | ユーザー行動に合った記事構成 | 公式SNSの運用 |
| 検索品質ガイドライン（E-A-T）の厳守 専門性・権威性・信頼性 | サイトに合った各種機能の充実 | 関連ポータルサイト/メディアへの登録 |
| 読みやすいUI/UX | 検索エンジンに関連するHTMLタグ配置 | 評価ツールの導入 |
コンテンツSEO
コンテンツSEOは、各キーワードの検索意図に応じて適切なコンテンツを作成することを指します。
現在では、コンテンツSEOは最重要SEO対策として位置づけられているため、必須項目となります。
・目的/ターゲットの明確化
・検索意図を意識したキーワード選定
・ユーザー行動に合わせた記事構成の作成
・記事の作成
対策方法としては、目的の明確化から検索意図（どのような悩みを解決したいのか）を意識して記事を作成していくことになります。検索エンジンの評価基準も、「ユーザーの悩みをどれくらい解決できるのか」を重視した”ユーザーファースト”を評価基準にされています。
コンテンツSEOが重視される背景としては、検索エンジンの性能向上が要因です。
従来までは、検索順位決定のアルゴリズムを上手く活用し記事の品質に関係なく無理やり順位を上げることが可能であったため、良質な記事を読者に届けるためにコンテンツSEOが重視されるようになりました。
内部SEO
・内部リンク設置によるクローラビリティの向上
・インテックスの最適化
・レスポンシブデザインの採用
・サイトCWVの改善
内部SEOは、検索エンジンにウェブサイトを正しく認識させて、記事を適切に評価してもらうSEO対策です。
HTMLタグやサイト構造などウェブサイトの基礎を作るものとなりますが、あくまでも減点されないためのSEO対策ですので、内部SEOは必須の対応項目であると言えます。
外部SEO
・被リンクの獲得
・サイテーションの獲得
・公式SNSの活用
・外部対策の注意点
外部SEOとは、ウェブサイトの第三者からの認知を得る対策です。検索エンジンは「ウェブサイトが第三者からのどれくらい認知されているか」を評価基準にしているため、検索上位表示に欠かせないSEO対策です。
特に近年では、「サイテーションの獲得」が主軸の外部SEOとなります。
従来までは、「被リンク獲得」が重要と考えられてきましたが、SNSなどの普及により被リンクだけではウェブサイトの認知度を図ることは難しく、新たな指標としてサイテーションが注目されるようになりました。
SEO対策で重要なGoogleの基本方針
新しく「E」が追加され「E-E-A-T」に更新された
「検索品質評価ガイドライン」とは、Googleが作成した外部評価者がWebサイトの品質評価するためのマニュアルです。
いわば、このガイドラインを守ればGoogleが検索順位を上位表示する品質に合った記事が作成できるというものです。
E-E-A-T：「検索品質評価ガイドライン」の４つの指標
・Experience（経験・体験）
・Expertise（専門性）
・Authoritativeness（権威性）
・Trust（信頼性）
引用元：General Guidelines（Google検索品質ガイドライン）
経験・体験（Experience）
「経験：Experience」は、実際に商品を使用したことがあるや、ある知識に対して専門的な経験がある方・メディアが執筆した内容を高く評価するということです。
実際に経験や体験が無い人が執筆した記事では、情報の信頼性や正確さに書けるため記事品質が低下してしまうという考え方です。
そのため、記事を作成する際には実体験ベースで文章を作成するや、実業務で使用していたや、特定ジャンルに関する資格を所有しているなどを注意しましょう。
専門性（Expertise）
「専門性：Expertise」は、ウェブサイトが特定ジャンルについて専門的な情報を公開できているのかという点を評価しています。
雑記ブログのように、様々なジャンルを幅広く取り扱うウェブサイトであれば、一つ一つの情報の深堀ができず専門性が欠けてしまいます。
逆に、特定ジャンルに特化したウェブサイトであれば、１つのジャンルに対してより専門的に解説ができるため専門性の評価が高まります。
権威性（Authoritativeness）
「権威性：Authoritativeness」は、記事に記載の内容ではなく、その記事を誰（ウェブサイト）が公開しているのかを評価する項目です。
例えば、初めて３か月目で”無名のウェブサイト”と他メディアから多くの参照されている”有名なウェブサイト”どちらの内容が納得できるでしょうか？
権威性とは、誰が・どのようなウェブサイトが情報を発言しているかが重視されます。
しかし、すぐに構築できる評価指標ではなく、各メディアからの被リンクによる評価やサイテーションなどを積み上げていく必要があり長期的な対策が必要です。
信頼性（Trust）
「信頼性：Trust」は、読者からみてウェブサイトの情報がどの程度信頼できるのかという点を評価する項目です。
例えば、医学的な情報に対して医療機関のサイトの発言と一般のブロガーが記載した記事では信頼性の評価は高くなります。
権威性と似ている内容ではありますが、信頼性は「経験・専門性・権威性」から構成されている指標であり、それぞれの積み重ねが重要です。
ウェブサイトは、長期的な運用を行い
「E-E-A-T」に合わせて評価を積み上げていきます。
SEO対策成功のポイントは、ユーザーファースト！
ここまで、「Google検索品質ガイドライン」について詳しくご紹介してきましたは、全てユーザーファーストを基準に作成されています。
確かに、ガイドラインを意識した記事を作成するのも重要ではありますが、初心者のうちは「読者にとってどれくらい有益な情報を届けれるのか？」＝ユーザーファーストを重視して記事を作成すれば間違いはありません。
YMYL領域は、評価基準を厳格化されている
YMYL領域とは、「Your Money or Your Life」の略でお金・生活・健康といった人生に大きな影響を与える可能性があるジャンルです。
そのため、YMYL領域を扱うウェブサイトは評価基準が厳格化されており通常よりも検索順位が上がりにくい特徴があります。
新規でウェブサイトを立ち上げる場合は、YMYL領域を避けたジャンル設定を行いましょう。
CWV(コアウェブバイタル)は、検索順位を決定する指標
CWVとは、「コアウェブバイタル」の略で、2020年５月に、Googleがランキングシグナル（検索順位決定指標）といて追加した新たな指標です。
評価基準は、「LPC（表示スピード）」、「FID（応答性）」、「CLS（視覚的安定性）」の３つの要素から構成されています。
ウェブサイトを作成する際は、CWVを下げるような高画質な画像や過剰なページ装飾など、避けるようにしましょう。
モバイルフレンドリーは、スマホ社会で必須のSEO対策
モバイルフレンドリーとは、スマホ社会の急成長に対応するため2015年4月にGoogleが検索順位決定アルゴリズムをアップデートし、スマホでの閲覧に適していないページは順位を引き下げる仕組みを導入しました。
読者が、スマホでウェブサイトを検索した際に、表示されるページのレイアウトや操作性が最適化されているウェブサイトを高く評価します。
そのため、ウェブサイトのデザインを作成する上でスマホを想定したページレイアウトにすることが重要です。
SEO対策に必須の無料ツールをご紹介！
SEO対策は、ウェブサイトのどこに問題点がありどう改善すべきなのか判断するのは難しいものです。
しかし、SEOツールを使えば自動で確認できるため、問題点や改善点を一目で確認することができます。
また、ウェブサイトを修正した際の効果を継続的に確認することができるためSEO対策の有効性も判断することができます。
無料の必須SEOツールは、以下の通りです。
・Google Analytics（ウェブサイトへの訪問者の行動）
・Google Search Console（ウェブサイトの検索者の行動）
・Google Keyword Planner（KWの候補や、検索ボリューム）
・Google Trends（KWの推移や、トレンド）
・Page Speed Insights（ウェブサイトのCWV値）
SEO対策ツールには、読者のウェブサイトの訪問を基準に「訪問前のSEOツール」「訪問後のSEOツール」大きく分けて2種類存在します。
前者の「訪問前のSEOツール」は、対象とするキーワードの競合性や、キーワードの検索ボリュームなどを事前に把握しウェブサイトに適切に取り入れるための役割を持ちます。
後者の「訪問後のSEOツール」は、読者がウェブサイトを閲覧した際に使用したキーワードや、ウェブサイト内で見た記事や行動などを把握し、不足する内容を補う役割を持ちます。
今回、ご紹介するSEOツールはこれからウェブサイトを運営していく上で必須のものばかりですので必ず登録しておきましょう。
以下で、１つずつ解説していきます
キーワードプランナー
SEO対策は、キーワード調査から始まります。
このツールでは、検索キーワードや、月間検索数、サジェストキーワードなどを確認することができます。
ここで見つけたキーワードを元に、SEO対策を施していきます。選んだキーワードが、全く検索されていないなどを防ぐことができます。
Google Trends
キーワードプランナーと機能は似ていますが、このツールでは「キーワードの検索された回数の推移」を知ることができます。
季節性のキーワードや、注目を集めているキーワードなどを簡単に見つけることができ、ウェブサイトへの流入数増加へ繋げることができます。また、推移も把握できるため記事を作成するタイミングなども測ることができます。
Google サーチコンソール
Googleサーチコンソールは、ウェブサイトに実際に訪問した人の検索キーワードを確認することができます。また、検索結果に表示された順位や表示回数なども合わせて表示されます。
主に、読者がウェブサイトに流入する前のデータを分析するに使用します。
Google Analytics
サーチコンソールと同じように、ウェブサイトへの訪問者を確認するツールですが、Googleアナリティクスは、ウェブサイト内での行動を確認するツールです。
具体的には、ページ閲覧数や、サイトへの滞在時間、使用するディバイス、訪問時間などを把握することができます。これらの情報を分析し、読者が必要としている記事を作成します。
Page Speed Insights
Page Speed Insightsは、ウェブサイトの読み込み速度をスコア化してくれるツールです。検索順位決定で重要視されるCWV（コアウェブバイアル）の改善に役立ちます。
結果も、CWVの評価指標に合わせて表示されるため、どこが問題なのか一目で確認することができます。
まとめ
今回は、SEO対策について基本的な概要から具体的なSEO対策方法について初心者目線で詳しく解説してきました。
SEO対策は、様々な手法が存在しますが共通して重要視されるのは「ユーザーファースト」です。Googleの評価基準は、「読者にとって有益な情報を届けれるのか」基準に設定されています。
そのため、コンテンツSEOを主軸にSEO対策を行い読者のニーズを満たすことに注力しましょう。しっかりと評価される記事を書いていれば外部SEOで重要視されるサイテーションや被リンクなどは自然と紐付いてきます。
今回の記事を参考に、読者に焦点を当てたSEO対策に取り組んでみて下さい。
