「WordPressをインストールしたが、その後何をしていいのかわからない」と悩んでる人も多いのではないでしょうか?
残念ながら、WordPressをインストールするだけではWEBサイトを運営することはできません。インストール後に、必ず行うべき初期設定があります。また、WEBサイトのデザインを独自のものに変更する必要もありコンテンツを作成するまでに多くのやるべきことがあります。
今回は、これからWEBサイトを運営していく初心者の方に向けて「WordPressインストール後から記事を書き出すまでにすべきこと」をご紹介していきます。
①必ず行うべきWordPressの初期設定
②WEBサイトを独自デザインに変更
③サイトデータの自動バックアップを作成
ここで紹介するWEBサイトのデザインは、
「WordPressの基本機能」と、追加したテーマに実装されている「テーマ設定」を使ったデザイン方法でできるため、専門的なプログラムなど必要なく記事を読むだけで、WordPressで独自デザインを使用した記事作成が行えるようになります。
WordPressインストール後に必ず行うべき初期設定
レンタルサーバーを契約し、WordPressをサーバーにインストールできれば、まず初めに「必ず行うべき初期設定」があります。
WordPressは様々な用途に対応するために汎用的に設計されています。そのため、WEBサイト立ち上げ初期に行っておかなければならい設定が数多くあります。最初に行うべき設定は、大きく分けて以下の2つです。以降で、順に詳細内容をご説明していきます。
- Step1:WordPressの初期設定
- Step2:テーマのインストール
以下に示す手順通りに進めれば初心者の方でも簡単に記事投稿までの準備を進めることができます。
ぜひ、参考にしてみてください!
Step1:WordPressの設定
WordPressは、様々な用途(WEBサイト運営以外にも、ECサイトやブログサイト、掲示板など)に使用できるように汎用性を持たせて設計されており、使用する用途に合わせて設定を変更する必要があります。しかし、専門用語やセキュリティ上必須の項目など初心者の方がはじめて設定する初心者にとっては分かりづらいです。
必ずやるべき初期設定について以下にまとめました。
以降で、具体的に解説していきます。
①パーマリンクの設定 ※後で変更すると大変 | 各コンテンツに割り当てるURLのルールを作成します。 ※サイト作成時に設定が必要です。 |
②SSLの設定 ※セキュリティ上とても重要! | SSL化(サーバー通信の暗号化)を 行います。セキュリティが向上します。 |
③不要な初期設定を削除 | サンプル記事や、プラグインなど 不要なものを削除します。 |
④メタ情報の削除 ※セキュリティ上とても重要! | 不正アクセスを防ぐため ログイン画面へリンクなどをサイト上から削除します。 |
⑤ユーザー情報の編集 | サイトに表示す名前やユーザー情報を 作成します。(サイトタイトル、キャッチフレーズ、ニックネームなど) |
⑥コメント機能のOFF | 記事コンテンツのコメント機能を OFFにします。 ※任意設定です。 |
⑦文字化け対策 | 日本語文字化けの対策プラグインを導入しどのディバイスからでもサイトを表示できるようになります。 |
上記に示した設定を、WEBサイト開設当初にしておかなければ、セキュリティ上よくなかったり、不要な手間がかかってしまったりと、サイトを運営していく上で不便になってしまします。
以下で、1つずつご紹介していきますので、ぜひ実践してみて下さい。
①パーマリンクの設定
パーマリンクとは、WEBサイトの”個別投稿ページ”に紐づけられるURLのことです。レンタルサーバー契約時に設定した独自ドメインは、WEBサイトの「Homeページ」を示すもので、そこから詳細なアドレスとして追加で記載されます。パーマリンクは、記事1つを1つを識別するために重要な物となります。
検索エンジンは、このパーマリンクに対して”検索順位”や”インデックス登録(Googleサーバーにページ情報が登録される)”を行うため、コンテンツ作成後にパーマリンクを変更してしまうと、今まで積み上げたきた情報を失ってしまいます。
そのため、パーマリンク設定はWordPressインストール後、すぐに行う必要があります。
最適なパーマリンクとは?
では、どのようなパーマリンクにするべきか悩む人が多いかと思いますので、代表的な検索エンジンである、Googleの基準をご説明します。
サイトのURL構造は、できる限りシンプルにします。論理的かつ人間が理解できる方法で(可能な場合はIDでななく意味のある単語を使用して)URLを構成できるよう、コンテンツを分類します。
引用:Google
Googleの基準を準拠してサイト作成していくことは、検索順位を上げるために必須となるため、基準に合致したパーマリンクを設定するようにしましょう。WordPressでは、以下の手順で設定できます。
Googleでは、この2つの条件がコンテンツのURLに求められている基準であると言えます。
「論理的かつ人間が理解できる」一定の文字列やページとは全く異なる内容など、サイトURLを見るだけでコンテンツを認識できないものは、不適切とされています。
また、「IDではなく意味のある単語」数字など一定の規則性で複製したURLなどは不適切とされています。しっかりとコンテンツの内容を意識したパーマリンクにしましょう。
<パーマリンク設定方法>
STEP1:「パーマリンク設定」を開く
WordPressのダッシュボード画面にある「設定」より「パーマリンク設定」を選択し、以下のような画面を表示させます。
STEP2:「投稿名」へ変更する
デフォルトで設定されている「日付と投稿名」→「投稿名」へ変更します。
「投稿名」とは、記事作成毎にパーマリンクを任意の物へと設定でき、Googleが掲げる基準に合ったパーマリンクを作成することができます。
STEP3:設定を保存する
設定が変更できれば、一番下に表示されている「変更を保存」をクリックし、サイトへ反映させます。
この作業を行わないと変更した設定が消えてしまうので注意しましょう。
②SSL化の設定
SSL化とは、サーバーとの通信を「暗号化」する仕組みのことで、WEBサイトのセキュリティを大幅に向上させることができサイト運営を行う上で必須の対応となります。また、Googleも推奨しており、SEO対策としても重要となります。
基本的に、SSL化はレンタルサーバを契約した時点で設定されていることが多く、ユーザー側で行う必要はありません。設定されているかの確認はサイトアドレスを確認しましょう。
まずは、SSL化されているのか確認してみましょう。SSL化が設定されたサイトでは、
URLが「http」→「https」となっています。
設定されていない場合は、以下の手順で実施してみて下さい。
<WordPressのSSL化>
別記事作成
③不要な初期設定の削除
WordPressは、個人ブログを運営する人だけでなく多くの人に活用してもらえるよう汎用性を持たされています。そのため、インストール直後の状態では不要な機能がいくつかあります。
<プラグインの削除>
プラグインとは、WordPressに様々な機能を追加できる拡張機能のことです。プラグインは基本的に「使用するものだけ入れる」ことがおすすめです。入れすぎるプラグイン同士が干渉し予期せぬトラブルが発生します。
初期でインストール済みで、削除すべきプラグインは以下の通りです。
・Akismet Anti-Spam
スパム対策用プラグインですが、商用利用は有料プランにする必要があり別のプラグインを導入する必要があります。
・Hello Dolly
管理画面の右上に、決められた文字が表示されるプラグインで機能上何の意味もありません。
<サンプル記事の削除>
初心者の方でも使いやすいよう、サンプル記事が投稿されています。この記事は新規コンテンツを作成していく上で邪魔になってしまうので、初めのうちに削除しておきましょう。
・固定ページ
・投稿
・カテゴリー
上記の3つが、登録されていますが全て作り直す必要があり、サンプル記事は必要ないので削除してしまいましょう。
固定ページにプライバシーポリシーがありますが、
後に作成する際の雛形となるので残していても大丈夫です。定型分が記載されているだけなので、消しても特に問題はありません。必要であれば残しておきましょう。
メタ情報の削除
メタ情報は、サイトを運営する上で必要な、ログインアドレスや、各種RSSなどへのリンクが掲載されているものです。運営者以外が、メタ情報へアクセスURLを知れることはセキュリティ上の観点から良くないため、WEBサイトには掲示しないようにしましょう。
基本的に、WordPressへのログインは専用のURLをブックマークするなどをして直接アクセスできるようにしておきましょう。
<削除手順>
Step1:「ウィジェット」を開く
WordPress管理画面から「外観」→「ウィジェット」を選択しましょう。
Step2:サイドバーから「ウィジェット」を削除する
メタ情報が表示されているのは、サイドバーになります。そのため、サイドバーのウィジェットを開き「メタ情報」を削除します。
STEP3:設定を保存する
設定が変更できれば、一番下に表示されている「変更を保存」をクリックし、サイトへ反映させます。
この作業を行わないと変更した設定が消えてしまうので注意しましょう。
ユーザー情報の編集
「サイトの名前」や「キャッチフレーズ」「ユーザー名」は、WEBサイトの顔であり非常に重要な要素です。一目みてどのようなサイトであるのかがわかることも重要ですが、デザインやセンスなども必要となります。ただ、何度でも変更が可能なので初めから入念に検討する必要はありません。
ここでは、変更方法のみご説明しておきます。
<サイトタイトル、キャッチフレーズの作成>
WEBサイトのタイトルとキャッチフレーズは、「設定」→「一般設定」から変更することができます。
タイトルやキャッチフレーズは、検索結果に表示されるため、サイトの第一印象に繋がります。
「ブログテーマが決まっていない」「タイトルが思いつかない」などがあればいつでも変更可能なので、仮タイトルでOKです。重要な内容なのでゆっくりと時間をとって決定しましょう。
<ニックネームの設定>
ユーザー名は、「ユーザー」→「プロフィール」から変更できます。
ここでは、ユーザー名以外にも、管理画面の配色や、各種SNSへのリンクなどを登録することができます。
記事を投稿した際に使用する投稿者名を設定します。初期状態ではアカウント名(ログインID)と同じになっているためセキュリティ上良くありません。ニックネームを設定することで、ニックネームが記事に表示されるようになります。
コメント機能のOFF
初期状態のWordPressでは、ユーザーが各コンテンツにコメントを投稿できるようになっています。kのコメント機能は、ユーザーと繋がれるものではありますが、誰でも簡単に投稿ができてしまうため、高確率で「スパム」と呼ばれる有害なコメント投稿が行われてしまう可能性があります。
ユーザーとの連絡手段は、お問い合わせフォームなどを作成するようにしましょう。
Googleフォームなど無料で作成できるプラットフォームも存在します。
文字化け対策
WordPressは、標準言語が英語のため、日本語でWordPressを使用した場合、バイト数の違いから文字化けを起こす可能性があります。
WordPress 4.0以前では、初期状態で「WP Multibyte Patch」という日本語文字化け対策が有効になっていましたがWordPress 4.0以降をインストールした場合は、初期状態でインストールされていないため、追加でプラグインを導入するようにしましょう。
以上で、「WordPress側の設定」は完了です。
次は「サイトデザイン関係の設定」を行っていきます。
Step2:テーマ(Cocoon)のインストール
「テーマ」とは、WordPress特有の機能で、WEBサイトデザインを初心者でも簡単に変更できる機能です。このテーマは、サイトにインストールするだけでデザイン変更に必要なプログラミング(HTML・PHP・CSS・JavaScripts)などが自動的に構成されるようになっています。
テーマには、「有料版・無料版」があり様々なテーマがリリースされていますが、今回はその中でも無料で使えて初心者〜上級者まで幅広く対応できる「Cocoon」のインストール方法をご説明します。
このサイトも、「Cocoon」をベースに構築されておりその他の便利機能などもご紹介しています。
※その他テーマでも、ファイルのダウンロード先が異なるだけで、WordPressへのインストール方法は変わりありません。
WEB上、親テーマ/子テーマのインストール
まずは、WordPressに導入したいテーマを公式サイトからダウンロードします。
テーマによっては、「子テーマ」を既存でリリースしているサイトもありますので、親/子テーマ合わせてダウンロードするようにしましょう。
子テーマは、サイト設定を保持するのに必要なファイルとなりますので、存在する場合は必ずダウンロードしてください。
テーマをWordPressへアップロード
次に、WordPress管理画面から「テーマ」をサーバへアップロードします。
先ほど、ダウンロードしたテーマのデータをデスクトップなど適当な場所に置き、WordPress上からそのファイルを選択しアップロードできます。
テーマの有効化する
WordPressに、親/子テーマをアップロードできれば、インストール済みテーマに表示されますので、「有効化」をクリックし有効化します。この際に、必ず「子テーマ」を有効化するようにしてください。これから行うサイトデザインの変更が、テーマの更新と同時に失われてしまいますので、注意しましょう。
WEBサイトデザインの変更
次に、WEBサイトを独自デザインへ変更します。
ここからは、WEBサイトを運営していく上で必要なサイトのデザインを行っていきます。
ブログ立ち上げ初期段階では、PHPやCSS,JavaScriptなどの専門的プログラミング言語を使用したサイトデザインはできないので、テーマに搭載されている既存の設定項目でできる内容をお伝えします。
既存設定項目と言えども、Cocoonは基本設定だけでも十分なデザインを実現できるテーマであるので、ブログ運営上級者でも基本設定のみでデザインしている人も数多くいます。
基本的なWEBサイトのデザイン方法は以下の3ステップあります。
- Step1:WordPressの既存設定
- Step2:Style.cssの編集
- Step3:テーマ(Coccon)の外観設定
Step1:WordPressの既存設定
フロントページ(トップページ)の設定
まずは、「トップページ」のデザインを作成していきます。トップページは、WEBサイトの”顔”ともいえるとても重要な存在です。トップページの印象でそのサイト全体のイメージが決まると言っても過言ではありません。そのため、ユーザーが使いやすいようにカスタマイズする必要があります。
<フロントページの設定変更方法>
WordPressの基本設定では、「最新の投稿」「固定ページ」を2種類を選択できます。
今回は、あらかじめデザインが構築されている「最新の投稿」でデザインを追加していきます。
「最新の投稿」…新しく投稿した記事など設定した通りの時系列で表示されます。
後ほどご紹介するCoconn設定で、任意のコンテンツやデザインを作成できます。
「固定ページ」…任意の投稿ページ(固定ページ)を選択し、表示されます。
文章などをメインで表示させたい場合におすすめの形式になります。
カテゴリーの作成
フロントページの設定ができれば、次はメニューを作成するためのカテゴリを作成します。記事をカテゴリごとに分類し、WEBサイト内に適切に配置することで読者は適切な情報を素早く得ることができます。カテゴリーの作成は、あくまでもカテゴリーの定義を行うものであり、メニューバーへの表示は別途設定が必要になりますので、後ほど解説していきます。
ヘッダーメニューの作成
先ほど、作成したカテゴリ用いてメニューを作成していきます。
メニューには、「ヘッダメニュー」と「フッタメニュー」の2種類が存在し、モバイル版では、「スライドインメニュー」や「ボタンメニュー」などが追加されます。
まずは、基本的なメニューである「ヘッダーメニュー」を作成します。
サイトデザインがある程度構築できた際に、その他メニューも追加していきましょう!
<メニューの設定変更方法>
メニューには、先ほど作成したカテゴリー以外にも「固定ページ」「投稿」「カスタムリンク」などを含めることができます。
Step2:レスポンシブルデザインの設定
レスポンシブデザインとは、
閲覧ユーザーの仕様するディバイスの画面サイズに合わせてWEBサイトのページレイアウトを変更する機能のことを指します。現在、インターネット検索の主流はスマートフォンになるため、モバイル端末への対応は必須項目となります。
ディバイス | 画面サイズ |
PC(パソコン) | 1023px以上 |
タブレット | 460px~834px |
スマートフォン | 480px以下 |
レスポンシブルデザインは、「メディアクエリ」という関数を使用し、レイアウント変更を行っており以下で説明するテーマエディタにCSSコードを記述する必要があります。
テーマエディターへメディアクエリの記述
WordPressには、テーマなどのデザイン設定項目以外にも、直接プログラムコードを記載してWEBサイトデザインを変更できる、”テーマエディター”と呼ばれる機能が存在します。これには、CSSコードと呼ばれるデザイン用のプログラミン言語を使用し記述します。
ここでは、初期段階で必要なCSSコード(メディアクエリ)のみを記載します。
今後、サイトのデザインを「詳細に変更していきたい」「既存設定では不十分」などの場合は以下の記事を参考に追加していくことも可能です。
より独自のデザインや個別のカスタマイズを行う場合は、以下の【上級編】CSSカスタマイズをご覧ください。
<メディアクエリの記述>
先ほど、ご紹介した主要ディバイス(PC・タブレット・スマホ)の画面サイズに応じて、レイアウントを切り替えるCSSコードを記述します。
下記に記載にコードをそのまま、スタイルシートにコピペするだけでOKです。
/************************************
** レスポンシブデザイン用のメディアクエリ
************************************/
/*1023px以下*/
@media screen and (max-width: 1023px){
/*必要ならばここにコードを書く*/
}
/*834px以下*/
@media screen and (max-width: 834px){
/*必要ならばここにコードを書く*/
}
/*480px以下*/
@media screen and (max-width: 480px){
/*必要ならばここにコードを書く*/
}
通常であれば、ユーザーの使用するディバイスの画面サイズを所得する「meta viewportタグ」を記述する必要がありますが、「Cocoon」では初期状態でタグが挿入されているため、上記のCSSコードを記述するだけでレイアウントの切り替えが行えます。
無料テーマでありながら、充実した機能です!
Step3:WordPressテーマ(Cocoon)の設定
「テーマ」のインストール時にも、お伝えしたようにWordPressのデザインはテーマをインストールすると自動で必要なプログラムとWEBサイトが構築されます。
テーマは、インストール後に自由にデザインが変更できるようにある程度、柔軟性を持たせて設計されており、テーマの設定を変更することでサイトデザインのプログラミング無で詳細に変更することができます。簡単なデザイン変更であれば、このテーマ設定のみで完結します。
【勉強②】初級:WordPressデザイン~Cocoonデザイン編~
バックアップの作成方法
ここまで、WordPressの初期設定に関してお伝えしてきましたが、最後に「バックアップ」の作成方法についてご紹介します。バックアップを作成しておくことで、これまでの設定した内容や、これから作成していくコンテンツなどの各種データが万が一壊れてしまった場合にいつでも復元できるようになります。また、WEBサイトで収益化を検討されている方は、データが資産となりますので必ずバックアップを所得するようにしましょう。
バックアップは基本的に、トラブルなどによってサイト構成データが復元不可能になった際に使用します。そのため、以下に示すような復元負荷になるタイミングで作成するのがおすすめです。
WordPressのデータが、復元できなくなるケースは以下の通りです。
物として形が存在しないWEBサイトは、データの数値が1つ違うだけで、簡単に復元できてくなってしまいます。そのため、立ち上げ初期に定期的なバックアップを設定しておくことで安心できます。
また、後ほど説明するプラグインでは自動でバックアップを所得してくれる機能もあるので、手動・自動でのバックアップを組み合わせて作成するのがおすすめです。
バックアップを取るべきデータとは?
バックアッププラグインをご紹介する前に、バックアップを取るべきデータについてご説明します。
WEBサイトを構成するデータは、大きく分けて2種類存在します。WordPressサーバーに保存されているデータと外部サーバに保存されているデータです。サイトを復元するには、構成するデータ全てが必要となるので両方のバックアップデータが必要となります。
CMS(WordPress)に保存されているデータ
1.テーマ:WEBサイトのデザイン
2.プラグイン:SEO対策などの拡張機能
3.メディア:アップロードした画像やPDFなどのデータ
CMS以外に保存されているデータ
4.SQLデータベース:ブログ記事や固定ページなどのコンテンツデータ
WordPressでは、外部のデータサーバにコンテンツ情報が保存されているためCMSの構成データだけでは、再度復元することができないので注意しましょう。
プラグインを利用したバックアップ作成
初期状態のWordPressでは、バックアップ機能が実装されていません。そのため、プラグインを追加しバックアップ機能を追加する必要があります。作成したバックアップは、パソコンや外部ストレージサービス(DropBoxなど)に保存しておくことができます。
Updraft Plus
「UpdarftPlus」は、WEBサイトのデータを全てバックアップし、必要な時に復元できるプラグインです。バックアップ作成用のプラグインは他にもたくさんありますが、UpdraftPlusの特徴を以下にまとめています。無料プラグインで十分な機能を持っています。
内容 | プラグイン機能 |
バックアップ対象 | ・テーマ ・プラグイン ・メディア ・データベース ・wp-contentディレクトリ |
データの出力 | ・データベース ・指定のファイル |
データの復元機能 | 無料版で、バックアップを復元できる機能が使える |
有料版でできること | クローン作成やデータ移行などサイトを移設する際に使用される高度な機能が使えます。 データ保存先が追加される。 |
ほとんどの場合、無料版のプラグインでは必要な機能が不足していたりしますが、「UpdaraftPlus」の無料版ではほとんどの機能が提供されておりバックアップを作成することができます。
また、有料版ではサイト移設をする際に必要な機能も使えるため、将来サイトを移設する必要があっても機能を拡張するだけで対応できます。
バックアップの保存先一覧
バックアップデータは、以下の外部ストレージに出力することができます。
無料で使えるストレージとして「Dropbox」や「Google Drive」などがオススメです。
バックアップデータは、必ずWordPressサーバーとは別のストレージに保存するようにしましょう。WordPressがシステム障害により、データ破損した場合バックアップデータも失ってしまいます。
<無料版の保存先> | <有料版の保存先> |
・Updraft Plus Vault ・Dropbox ・Amazon S3 ・Google Drive ・Rackspace Cloud Files ・S3-compatible ・Open Stack(Swift) ・Dream Objects ・FTP | ・Microsoft OneDrive ・Microsoft Azure ・Google Cloud ・Backblaze ・WebDAV ・SFTP/SCP |
手動バックアップの取り方
手動バックアップの方法
WordPressに、”Updraft Plus バックアップ”をインストールできれば、ダッシュボード画面の「設定」より「Updraft Plusバックアップ」のタブを開きます。
以下のような画面が表示されれば、「今すぐバックアップ」をクリックします。
クリックすると、
以下のようなポップアップが表示されますが「今すぐバックアップ」をクリックしましょう。
バックアップが開始されると、以下のように実行状況のステータスが表示されますので、完了するばバックアップは完了です。
バックアップが成功すると、「既存のバックアップ」にデータが追加されます。
手動バックアップでは、
WordPressサーバー「wp-content/updraft/」にデータが保存されます。
バックアップデータの保存先は、サーバーが破損した際に復元できるよう、WordPressサーバとは別に保存します。
自動バックアップの設定
「Updraft Plus」には、手動バックアップだけでなく、スケジュール事にバックアップを実行していく”自動バックアップ”を作成する機能があります。
Updraft Plusの画面から「設定」タブを開き、自動バックアップの設定を進めていきます。
<スケジュールの設定>
まずは、自動バックアップを行うスケジュールを設定します。
データを出力するファイルサーバの容量にもよりますが、私の場合は「毎日」を選択しています。
更新頻度が高い方などは、より頻度の高い「12時間」などを選択するのがおすすめです。
<保存先の設定>
Updraft Plusでは、無料版でもかなりの外部サーバーへのデータ出力が可能です。
「Google Drive」や「Dropbox」は無料でクラウドストレージを利用できるのでおすすめです。
<バックアップ対象の設定>
ここでは、バックアップを作成するデータの項目を選択します。基本的に、全てのデータをバックアップする必要があるためデフォルト設定のままで問題ありません。
最後に、上記の設定が全て行えれば「変更を保存」をクリックすれば自動バックアップ設定が完了します。設定したスケジュールに応じて、バックアップが作成されていきます。
バックアップの復元方法
万が一データが破損した際の復元方法は、既存のバックアップ項目から対象となるファイルを選択し、「復元」をクリックするだけで完了します。
クリックすると、復元するデータを選択できます。
必要に応じて、バックアップデータの部分的な復元可能です。
「次へ」クリックし、再度「復元」をクリックすれば、バックアップデータの復元が始まります。
正常に実施できれば「Restore Successful!」と表示されます。
確認できれば、復元作業は完了になります。
まとめ
いかかでしたでしょうか?
今回「WordPressインストール後に行うべき初期設定」に関して、お伝えしてきました。
WordPressは様々なWEBサイトに対応できるように汎用性を持たせて設計されているため、WEBサイト運営の目的によっては不必要な機能やセキュリティ上よくないものが存在します。
ご紹介してきた内容を元に、初期設定を行うことで必要なことは全て実施できるので、是非参考にしてみて下さい。
また、WEBサイトを運営していく上で”サイトデザイン”は非常に重要な要素です。
デフォルト状態では、味気ないものですが初期設定と合わせてご紹介した「サイトデザインの変更」を行うことで、他サイトと違った雰囲気にすることができます。
これから、WEBサイトを運営していくと考えらいる方は是非参考にしてみて下さい!